ドメーヌ・デュ・オー・デ・テール・ブランシュ
試飲日 2002年04月09日
場 所    ドメーヌ内テイスティングルーム     
照 明 不明
種 類 フランス ローヌ地方AOCワイン
生産者 Domaine du Haut des Terres Blanches (chateaunef)
Vintage 垂直テイスティング
テーマ シャトーヌフ・デュ・パプ垂直
ワイン Châteaunef-du-PAPE

<垂直テイスティング>
 
15本のシャトーヌフ・デュ・パプを小一時間かけてテイスティング。ローヌをあまり飲みなれないので、評価はあくまで参考程度に。ヌフパプは13種類の葡萄品種のブレンドが見とめられているが、このドメーヌの比率はメモがない。全部を混ぜることはなく、数種類だったと記憶している。ドメーヌはフヌパプ城を望む小高い丘の中腹にあり、風光明媚。ドメーヌの人達の温かい人柄がそのままワインになったようで、なんかほのぼのとしてくるから不思議だ。

 <白ワインの部>
 総じて重めの口当たりにして樹脂を感じるが、パイナップルの華やかさが見つけられると俄然楽しくなってくる。やや冷やしてキノコ系の料理と合わせると相性ばっちしかも。星の数は相対的な評価。

1997 松を思わせる樹脂系のアロマ・やや重めの口当たりにしてふくよかさもある。 ☆☆
1998 香りは立っていない。97を更に重くした感じで冷やし目に楽しむのが良いかも。
2000 蜂蜜に松が加わり、パイナップルの酸味も感じられる。うまい。 ☆☆☆
2001 樹脂が気にかかるが、飴のようなとろみ感も楽しい。一番質量を感じる。 ☆☆


 <赤ワインの部> 
 ロバートパーカーをしてローヌ渓谷のボジョレーと言わしめているシャトーヌフ・デュ・パプであるが、ここまで大量に同一生産者のワインを飲むと、なるほどそういう例えもありかなと思えてくる。ただボジョレーが早飲みタイプに仕上がっているのに対し、このフヌパプは熟成させたほうがしなやかな味わいが楽しめ、心地よい。これは年号が浅いビンテージの果実味不足によるものか、原因は不明だが、おいしいワインには違いないのであまり気にすることも無いだろう。食卓に欲しいワインのひとつであり、キノコ類やバターで軽く炒めた料理との相性は抜群だろう。手ごろな価格帯であるならば、急な来客や屋外でのパーティなど結構重宝がられるワインかもしれない。一本仕舞っとくのも手かな。

2000 キノコの温もり感。スパイシーだがやさしい食感がほのぼのうまかったりする ☆☆
1999 キノコに醤油を少し垂らしたようなアンニュイなアロマ。もう少し強さが欲しい。 ☆☆
1998 キノコがより強く出ているが、やさしさはそのまま。果実味が弱いか。 ☆☆
1996 強い味わい。タニックで飲み応え十分。キノコベースの料理が食べたくなる。 ☆☆☆
1994 強い96が丸みを帯びた感じ。まさに飲み頃。バランス良く果実味豊か。 ☆☆☆
1991 シャンピニオンのキノコキノコした感じは、好みと少し違う印象。
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1988 果実味をベースにしたエレガントな口当たり。旨み成分も堪能でき、余韻もながい。
上記とは違う個性を持ち、個人的に好みだったりする。
☆☆☆
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1987 焼いたキノコが印象的。タニックな果実味はあるものの、儚さも持ち合わせたバランス。時間が経つと醤油が前面に出てくるので果実味が好きならすぐ飲みたい。 ☆☆
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1973 腐葉土の味わい。甘味と酸味のバランスが微妙なところでマッチして、飲んでて楽しくなってくる。焦がし香も加わり、へたらない旨みに拍手だ。こんなワインがビンテージワインとしてあるなら、1973生まれの人がうらやましく思えたりする。日本に入荷予定の噂あり。 ☆☆☆☆
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1972 力が抜けているようなイメージ。もう少し早く出会いたかった。
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1971 73と72の中間的な位置付け。
余韻もそこそこあるが若干苦味のある残り味がイメージを72に近づけている。
☆☆


以上
 


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