ドメーヌ・ラ・モンターニュ・ドール | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年04月09日 | |||||||||||||||||||||||
<味わい> ステンレスタンクからの試飲の場合。 青草のイメージを感じつつスパイシーな香りに甘いシロップが混ざり合うアロマ。口に含めば枝や果皮からくると思われるムラサキの印象が強い。強さも感じるがどことなく水っぽさを感じてしまうのはローヌを飲みなれていないせいだろうか。ステンレスタンクには英国向けようと日本向けようが用意されていて、英国向けが滑らかさを基調としているのに対し、日本向けはタニックさを強調している。お客の好みに合わせ、嗜好を変えられる技術に驚きを覚えたりする。 瓶詰めの場合。 お花畑にチョコレートをまぶしたような香りだと表現したら、当主に面白いことを言うねと誉められた(のかな)。ブラックベリーをジャムにしつつある味わいはタニックな味わいを基調としているが、強さの反面水っぽさも感じざるを得ないところが気持ち寂しかったりする。強いワインにしてはアルコール感を感じず、華やかな香りに反し味が着いてこない印象は否めなかったりする。なになに、話に耳をそばだてていると今回のボトリングではコルクに問題があったようで、ブショネの可能性が否定できないという。コルクを再発注するので、その辺の問題は解決するだろうとのこと。どの辺の問題かはフランス語の理解力のなさが追及を妨げるが、当主自らが水っぽさの原因を知るところから次回のボトリング以降は果実味豊かなワインを仕上げてくることだろう。楽しみは尽きないが、その日まで待っていられなかったので止む無くドメーヌを後にせざるを得なかった。 ドメーヌについて ドメーヌは夫婦で営まれていて、かわいらしい子供が三人でサロンを走り回っている。名を尋ねたまでは良かったが、聞き取れなかった不明を恥じよう。小学生の彼らが自分でハードチーズやサラミを切って食べられるような年頃になる頃には、このラ・モンターニュ・ドール(黄金の山の意)がその名の通り、偉大なドメーヌの仲間入りをしていることを望んだりした。まだまだ発展途上だが、彼らの目は地に付いていて、何かの目標を捕らえているかのように見うけられた。がんばれご夫妻(実は夫妻の名もあやふやだったりする・後日調査予定)。 以上 |