ドメーヌ・デ・コトー・デ・トラベール | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年04月12日 | |||||||||||||||||||||||
<2000 コートデュローヌ・ビラージュ・ラストー 白> 甘い柑橘系のアロマ。クリーミーな味わいはバニラ香とあいまってなかなかイケテイル。ビオニエ・グルナッシュ・マルサンヌ・ルーサンヌが25%ずつ入っているという。それぞれのぶどう品種をイイトコ取りしたようなバランスはお手ごろ価格にして絶妙だ。ただ日本には入ってこないというのが残念で仕方ない。何とか取り寄せてほしいところだ。 <2000 コートデュローヌ・ビラージュ・ラストー> 少し暗いが明るい赤。甘いイチゴを枝ごと砂糖に漬け込んだような感覚で、とてもカジュアリーだ。タンニンが歯茎を乾かしつつも果実の甘味が先行していて良い感じだ。ワイン王国でも高得点をマークしているというから、ページをめくってみるのも悪くないだろう。 <2001 コートデュローヌ> 色合いは前作と共通する。温室育ちのイチゴを葉っぱごと漬け込んだような甘味。酸味と渋みのバランスも良く、チャーミングな味わいが印象的だ。 <2000 コートデュローヌビラージュ カレンヌ> より黒味がかった赤。凝縮感があり飲み応え十分。白胡椒のスパイシーさと赤系果実を煮詰めてジュースにしたような果実味とアルコール感が心地よい。前作とは価格以上に味わい深い。 <2000 コートデュローヌビラージュ ラストー キュベ プレスティージュ> 黒に近い赤。このとろみ感は野イチゴを煮詰めたような感覚。ワンランク上を意識させる。歯茎に染みるタンニンとスパイシーな飲み口に思わずうまいねと呟いたりする。構造を持った味わいは古木ゆえんか。グルナッシュとシラーがメインでムールベルドも20%ほど入っているという。このドメーヌの看板ワインにふさわしい味わいだ。 <1999 キュベ ポール> 15歳になる息子の名をつけた特別キュベ。瓶詰め直後のテイスティング用ハーフボトルから。生産量は少なく当主のロベール・シャラバン氏のご好意により試飲させていただく。まっくろくろすけ系の濃い黒に紫を配する色合い。甘いチョコを連想し、黒系果実のしっかりした味わい。やりすぎと思えるほどの力強さは息子への愛の証なのだろう。丸みを帯びつつ強烈なインパクトは力強いローヌを象徴しているかのようだ。セパージュは年毎に変えているようで、今回もいろいろな樽を試飲させていただいた。感謝である。 <1998 Vin doux Naturel AC・RASTEAU> ラストーはヴァン・ドゥ・ナチュレルで単独のACを獲得している。干し葡萄を甘くしたようなアロマ。茶色に近いガーネット色。皮や枝の苦味を残しつつ、甘口仕立ては結構好みだったりする。16.5%のアルコール度数も甘味のまぎれて程よく頬を染めてくる。カジュアルな食後にも甘口デザートワインがあるとうれしいだろうと思ったりする。 以上 |