フーリエ
試飲日 2001年9月4日
場 所    都内某所     
照 明 白熱灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine Fourrier
Vintage 1999
テーマ フーリエ登場
ワイン Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos-Saint-Jacques

<1級 クロ・サン・ジャーク>
 赤系果実味果実香を基調としながら、味わいにやや黒系を感じる。華やかなジュブレ・シャンベルタンである。すいっと立ちあがるアロマは爽やかで、おいしいピノ・ノワールのエキスが凝縮している。澄み渡る味わいを保ちつつ、複雑さも持ち合わせ、一言で表現すれば、やっぱりうまい、である。
 Brin de Pailleチーズを口に残しつつ、このワインを飲みこむと、チーズの複雑な味わいが強調され、チーズのおいしさを引き立ててくれつつ、ワイン自体にも違うおいしさが加わってくる。チーズとの相性が抜群で、なんだかとても陽気になってくる。おいしいチーズにおいしいワイン。隣席の女性の頬も赤みを増して、これ以上に何を望もうか。しいていえば、まん丸なお月さんくらいなものだろう。いい。すごくいい。

<フーリエ>
 このドメーヌについては余り情報を持っていないので、なんとも言いがたいが、1994年からドメーヌを引き継いだジャン・マリー・フーリエはかつてアンリ・ジャイエとともに働いたことがあり、目指すワインはクラシックタイプだと言う。筆頭はグリヨット・シャンベルタンで、モレサンドニ シャンボールミュジニ ヴージョなど幅広くワインを造っている。
 なるほどワインには媚びた甘さがなく、赤系の薄い色合いは個人的にお気に入りになりそうである。このクロ・サン・ジャークはなぜかハーフボトルもあって、一人の夜にどうしても良いワインが飲みたくなったらフーリエをあけるのが正解。そう思わせるのに十分なおいしさがある。感謝である。


以上
 


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