ロデ PART2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
試飲日 2000年9月26日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドメーヌ・アントナン・ロデのスーパーニュイサンジョルジュをテイスティングした。今回のレ・ポレは手元の資料には文献がない。このワインはロデがプライベート用に極わずかの数量を生産したもので、ロバート・パーカーJrが現金化させるために日本に送ったものらしい。何でそんな希少なワインを試飲できるか不思議ではあるが、とにかくありがたいことである。前回のレポートのシャルム・シャンベルタンも同様のルートのもので、一般的に出回っているものとは全く味わいを異にするという。そもそもロデのワインリストには記載もない。 特級のないニュイサンジョルジュにおいて1万円以上の高値で取引されるワインをスーパー・ニュイ・サン・ジョルジュと呼ぶが、今回のワインもその名にふさわしく実に有意義であった。 <味わい>
このニュイサンジョルジュにはこの村特有の畦道系の湿った土壌香はない。逆に乾いた粉っぽさを感じる。極上のワインが持ち合わせる煙系の香である。焦げたジャムや豊かなミルク香もある。このミルク香はうれしい。ワインにこの香を求めているという説もあるくらいだ。茶系の紫がかった赤は、なんとも上品である。うまい。確かにうまい。飲んでうまい。まじうまい。がしかし、これが本当にニュイサンジョルジュだろうか。不思議でならない。ドミニク・ローランのNo.1とは全く異なる味わいがあり、格段の差を見せつける。スーパーの冠を戴く理由がわかった。やはり極上のニュイサンジョルジュは驚嘆させられるほどのうまさがあるのだ。その差は価格以上に開いている。 同席の先輩が「ういろう」を思い出させるとの感想を漏らしたが、それは小田原産なのだろうか、名古屋産なのだろうか。私にはその風味は感じられなかったので、気になるところではある。 以上 |