シャトー・カンボン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月1日 | |||||||||||||||||||||||
<味わい> 購入後すぐ冷凍室に入れて、ひとっ風呂浴びた後に飲もうと思ったが、誰かが入っていてしかたなく5分我慢して冷凍室から取り出す。ボトルはひんやり冷たい。ワインまでは冷えていないだろうが、今日から12月である。十分冷たさは確保していると思われる。 抜栓後すぐINAOグラスへ。意外に黒が混ざり合った明るい赤系ルビー色。やや濁っていると言うと表現は悪いが、濾過していないため透明感は少ない。そのぶんアンニュイな色合いである。イチゴ系のアロマに煙のようなもわんもわん香が溢れている。熟れたイチゴを葉っぱごと醸造したような香り。果実味に溢れ、大変いいアロマである。口に含めば、酸味が心地よく、それでいてほんのり甘いから不思議である。雑味がなく新鮮な赤い果物をそのままお酒にしたような印象である。 おいしい。素直においしい。一人で飲むにはもったいないが、一人で飲んでもうまいから幸せである。ガメイ種もうまいっす。良く冷やして大いに楽しみたい。 このシャトーカンボンは今をときめくマーセル・ラピエールがプロデュースする天然ワインである。無農薬・酸化防止剤の無添加などラピエール指導の基に造られている。このワインは14度以下で保存してくれと裏書されているように、一度高温にさらされるとあっという間に劣化してしまうことで有名である。最近は都内でも良く見かけるのでうれしい限りだが、売り場の温度が気になるワインでもある。 マーセル・ラピエールのモルゴンと比べれば明るく飲みやすい味わいに仕上がっていて、保存さえ間違わなければいつ飲んでもおいしいワインである。夏場のバーベキュにも合うし、肉料理にも合う。天麩羅にも合いそうである。こんなワインが手元にあって、いつでも飲める環境がうらやましい。 巷には2001年のボジョレー・ヌーボーが店頭をにぎわしているが、あえて1999のボジョレーを飲むところなんざ小粋だね、と言われたい。今宵の思いがけない出会いに感謝である。 <参考・裏書原文> CE VIN DOIT ÊTRE STOCKÉ À UNE TEMPÉRATURE INFÉRIEURE À 14℃ このワインは14℃以下で保管されなければならない。 以上 |