ミクルスキ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月7日 | |||||||||||||||||||||||
<味わい> 奥ゆかしい重みを感じる金色。ナッツ香が感じられ、飲む前から期待が大きく膨らんでいく。口に含めば、唾がとぼとぼ溢れ出すうまみ。酸がたっぷりのっていて、甘い白い果物が熟したような、甘味が溢れ出す。インパクトが強い。豊かなムルソーを想像しつつ、大いなる感激に包まれる。時間と共にマーガリンにも似た軽いバター香も立ち込め、どんどん甘くなっていく。最後には焦がし香が、私の細胞を揺さぶってくる。うっっっ。とてもACブルゴーニュとは思えない。すばらしい。ボリューム感があり、かつきゅっとしまった印象が覚めやらない。 酸がしっかりしているため食事と合わせやすく、例えば急な来客に、はじめてブルゴーニュを紹介するのにちょうどいい。この豊かさがブルゴーニュであり、この味に共感してくれるなら、格上のワインも共有したくなってくる。 今回のワインはACブルゴーニュである。1999のミクルスキは一体どんなことになっているのだろう。看板ワインは一級・ムルソー・シャルムと同じく一級ジュヌブリエールであり、これは是非飲みたいところである。ポリュゾやACムルソーを含め、俄然興味がわいている。某誌に紹介されて以来、高騰する価格に歯止めがかからないが、なんとか飲みたいぞ。 <余談> 渋谷某所と新宿某所と某所に、このミクルスキがいっせいに並んでいる。なぜか価格が全く違う。同じビンテージにして同じ銘柄がなぜこんなにも価格に開きがあるのだろう。全く不思議である。想像するにキュベが違うとしか思えない。キャップシール版とワックスシール版の違いはかなり大きいはずだからである。どちらを選ぶかは、消費者のニーズ次第である。さらに新宿某所にはアリゴテもあったが、なぜか一つだけ鍵のかかったセラーに置かれていた。不思議は募る。是非とも売り場の違いと味わいの差を確かめたいところであるが、予算の都合からおいしいほうを飲みたかったりする。 以上 |