ポール・ペルノ
試飲日 2001年12月7日
場 所    神奈川県内某所       
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ産AOCワイン
生産者 Domaine Paul Pernot (Puligny Montrachet)   
Vintage 1997
テーマ ようこそ                .
ワイン Bienvenue Bâtard Montrachet
 

<味わい>
 黄色に近い鮮やかな金色。遠目に見てもピュリニーのそれと分かる色合いである。抜栓後すぐINAOグラスに注ぐ。磯の香りを思い出しつつ、白い花のアロマと奥に控えるカラメル香が偉大である。燻し香はなく、この村特有の蜂蜜香もないがこの深い味わいは、さすがポールペルノの看板ワインである。どちらかというと、シャサーニュ・モンラシェ系の味わいが楽しめる。ちなみにこの畑はピュリニーにしかなく、バタール・モンラシェに取り囲まれるような位置関係にある。そしてその畑をまっすぐ村に向かったところにポール・ペルノのドメーヌがある。目の前はソゼの屋敷である。

 このおいしさを堪能したあとで、グラスの違いによる味わいの差を探ることになった。用意したグラスは3つ。リーデルのモンラシェグラス、ロブマイヤーのいわゆるミュジニグラス、そしてヴィノムのシャルドネである。

 モンラシェグラス
 ポマールグラスと同一。両手で包み込める丸い大きさで、口が内側に向いている。
 奥行きが深い味わいを強調してくる。

 ミュジニグラス
 モンラシェグラスの向きを外側に広げた感じ。公式にはブルゴーニュ赤白兼用。
 軽い味わいが強調されるが、しっかりとしたうまみ。ラストに柑橘系の味わい。

 シャルドネグラス
 太めで長細い感じ。食器売り場で良く見かけるタイプ。
 上記2つのちょうど中間のような味わいを演出している。好みの味。


 んん。やはりデジカメの再調整を急ごう。形を見れば一発で伝わるのに、このもどかしさは少し憂鬱である。とにかくINAOを含めた4種類のグラス毎に味わいが違う。基本的な趣は同一であるが、それぞれのグラスの個性が堪能できる。なぜグラスで味が変わるのか。原因は不明であるが、おそらく空気の触れ方やワインと口の接触方法が主たる要因だろう。どれも甲乙つけがたいので、どのグラスでサービスするかは、ホスト役の力量と判断に任せられそうである。いずれのグラスも大変すばらしいので、ホストはただワインを注げば良いだけではあるが・・・。


以上


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