ラ・ミッション・オー・ブリオン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月21日 | |||||||||||||||||||||||
<ラ・ミッション・オー・ブリオン> 抜栓時間不明。抜栓後相当の時間が経過したものと推測。パニエに横たわりつつ、正確な分量をサービスされる。某店特有の大きなボルドーグラスにて試飲。ガーネット系の深みのあるボルドーレッド。照明の関係からか意外と明るい色合いである。熟成がいよいよ登りつつある趣のある色合いでもある。甘く燻したような果実味と埃っぽい土壌香があるが、やや酸味が立っているのが残念。味わいもカシス系のなにやら単調な加減で、決してまずくはないが、なんだか期待が大きかった分、寂しい味わいである。喉を通りすぎるときの抵抗感はなく、するりと入る印象である。余韻は短く、うまみ成分も残念ながら薄い。ラストはしょうゆ香を混ぜたような、なにやら妖しげな燻し香が最後までグラスを満たしていた。しょうゆ香自体は決して嫌いではないが、酸味が強調されているようで、今回はいまいちであった。 グラス一杯 2500円(税別) ロバート・パーカー 92点 <課題> 今回久しぶりに有料テイスティングに参加してみたが、やはり抜栓時間が曖昧なワインは、自分の中で整理がつきにくく、INAOグラスでないため他のワインとの比較も難しい。リターンマッチをしようにも高額なため今一つ手立てもない。ただし某店に年号違いでもう一本あるので、いつかリトライしてみたくなったりする。そしてこのクラスのワインを飲む場合は、しっかりと筋道を立て、それに合わせた飲み方をすべきなのだろう。すべてはおいしくあるために。今回の経験はきっと次のワインに役立つはずである。 <追記> 直前に飲んだモエ・エ・シャンドンのノンビンは抜栓直後の木目細かい泡がフルートグラスに立ち登り、そして新鮮な果実味が豊かで、大変おいしく頂いた。某女史に感謝であり、同席頂いた某氏にも感謝である。 以上 |