ロベール・グロフィエ | ||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月22日 | ||||||||||||||||||||||
<始めに> 今回のワインは某夫妻のご提供により某所にて試飲させていただいた。この場を借りて感謝申し上げると共に、各位に感謝したい。 <味わい> 抜栓後すぐINAOグラスへ。黒系の深いルビー色。深みのある色合いは優雅であり、この意外な黒さに驚きでもある。アロマは黒系果実味を基調としながら、木の香りが印象的である。味わいは凝縮された重い趣がある。そしてまだまだこれからのワインであると実感する。タンニン、渋み、酸味、深み、甘味、うまみなど、ワインを構成する要素がそれぞれ独自に主張していてまだシンフォニーを奏でていないのである。あと数ヶ月、あと数年じっくりと味わいたい逸品である。それぞれの要素は上品な力強さを持っていて、単独でのパワーはひしひしと伝わってくるので、あとは要素同士の結集に期待したい。それはじっくりと時を待つか、グラスの助けを借りる必要がある。おそらく例のミュジニ・グラスで味わえば、びっくりするほどのハーモニーを心に届けてくれることだろう。もう一本あれば、いろいろな技を駆使して大いに楽しめることだろう。偉大なワインへの予感を感じつつ、将来の感激を想像するのも悪くない。 以上 |