メゾン・ルロワ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月23日 | |||||||||||||||||||||||
<シャルム・シャンベルタン 1998> 抜栓後すぐINAOへ。液温18℃。透明感のある鮮やかな赤系を伴った黒系ルビー色。花のアロマが心地よい。この村特有の乾いた土壌香は感じられない。口に含めば、歯茎がしみて、すいっと乾く感じのタンニンである。極上のうまみ成分が辛口の味わいに、甘味すら感じる趣を醸し出している。すっきり残る余韻もまた心豊かである。うまい。さすがルロワのメガネに適ったワインである。黒系果実味のクラシックな味わいは、ジョセフ・ロティを連想し、色合いと同じ味わいは、すっかりシャルム・シャンベルタンの虜である。 <メゾン・ルロワ> このワインは樹齢100年近い古木から造られたらしいが、葡萄栽培者等の情報は少ない。ルロワ社が契約した葡萄栽培者・ドメーヌ等から買いつけたワインであり、ルロワの名でリリースされるため、高品質は抜栓する前から予想がつくからうれしい。接待に使える高品質さは、困ったときのルロワ頼みである。そういえばメゾン・ルロワとしてのグランクリュは珍しいと思いつつ、もう少し安ければ良いのにと、溜め息交じりの夜は今宵も深けていく。今宵の出会いに感謝である。 以上 |