ベルナール・デュガ・ピィ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月29日 | |||||||||||||||||||||||
<味わい> ワックスシーリングバージョン。室温。抜栓後すぐINAOへ。黒系果実のしっかりした色合いは、1メートル位離れた場所から眺めるとムラサキ色がエッジに見受けられる。手に持ったグラスにはそのムラサキはなく、デュガ・ピィにしてかなり黒に近いしっかりしたルビー色である。香りは閉じている。全く閉じている。微かに黒系果実香を感じるが、まだまだ戸惑いを見せている。口に含めば、しっかりした味わいながらも、まだその実力を隠したままでいる。このジュブレ・シャンベルタンはじっくり待つ必要がありそうである。某氏によれば、前回は抜栓の翌日が死ぬほどうまかったという。 そうは言いつつも、徐々に開きつつはある。熟した黒い果実の余計な甘さを排除した洗練さを感じる。スパイシーなうまみ成分を感じた後は、すいっと歯茎の乾きを感じるタンニンが、まだまだ飲みごろは先であるよと暗示しているようである。ラストにようやく焦がし香が現われて、甘味も増してきている。いい。やはりデュガ・ピィは確固たる個性を持っていて、長くなりつつある余韻に身を委ねていたいところである。 パーカーポイント 90-92 (プチ・シャペルとエヴォスレ、クール・デュ・ロワの畑から) <付記> 翌日、これを書いているまさに今、残ったワインを自然光の下で頂いている。太陽の下では<ことのほか赤みを増していて、熟した果実香がふくよかである。いい。渋みと酸味とうまみのバランスがよく、昼まっから良い気持ちである。このワインは抜栓後半日以上開けてから飲むか、一度しっかり冷やしてデカンタして室温に戻るまで待つべきなのだろう。そうすれば、こんなにうまいジュブレ・シャンベルタンが喉下を心地よく通過してくれるのだから。そして某氏jに感謝である。 以上 |