ポンソ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月29日 | |||||||||||||||||||||||
<味わい> 抜栓後すぐINAOへ。室温。おややや。うすい。この薄い色合いは印象的である。黒系果実味の色がすっかり色落ちた感じである。パーカーはその著書の中で1995と1996のポンソの評価を散々に書いている。その評価が信憑味を帯びつつある。不安がよぎる。 しかしである。味わいはすばらしいではないか。やさしさに満ち溢れたグラスは、ビロードのような滑らかさがあり、染み込むような果実味がある。繊細なエレガントさが、心の手の届かないところを、くすぐるうまさである。余韻は短いが、消えた余韻の後に再度なにやら妖しげな満足感がある。アルコールを感じるその第二の余韻は、なんだか夢心地である。はっきりいって、うまい。こんなにやさしいシャンベルタンの特級は意表をつかれる思いである。そしてラストには「さくらんぼ=griotte」の瑞々しさが、グラスからこぼれている。このジューシーさが、6年の歳月を得て再来したかのような不思議な味わいである。 パーカーズポイント 87? LOT No.195 / 2,239本 パーカーのブルゴーニュの評価に?マークが点灯しつつ、某氏に感謝である。 以上 |