メオ・カミュゼ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年01月04日 | |||||||||||||||||||||||
<味わい> 抜栓後すぐINAOへ。室温。ピノ・ノワールとは思えないような色合いは、ポムロールが熟成したかのようである。茶色系の深いルビー色である。うれうれ熟した黒系果実にやさしい土壌香が加わり、なんとも言いがたい甘いアロマに満たされている。口に含めば、意表をつかれたような丸みである。ビロードを思わせる滑らかさと、甘味を帯びたしっかりした辛口。栗っぽい感触もある。この濃縮感がしつこさを感じさせず、奥深さと豊かさを支えている。長い余韻と深い溜め息が、極上のコルトンとは、こういうワインのことを指しているのだと実感させられる。すごい。メオ・カミュゼといえば、若いうちは硬く閉じているというイメージがあるが、このコルトンにはそんな硬さは微塵もなく、滑らかな丸さが手にとるように分かるから不思議である。そして、このコルトン・グランクリュは今まで飲んだコルトンの丘のピノ・ノワールで最高の味わいである。是非一本欲しいが、高いため、この余韻にしばらく浸ることにしよう。ヴォーヌ・ロマネの名門はコルトンでもその力をいかんなく発揮している。感激の一杯である。 <裏書但し書き> Un grand vin mis en bouteille de façon traditionnelle, sans filtration, peut présenter un leger dépôt naturel. Servir avec précation, a une température de 16 à 18℃. ろ過されない伝統製法によって造られる偉大なワインは、自然の軽い澱が生じることがあります。飲む時は注意して下さい。適温は16度から18度の間です。 以上 |