コント・ラフォン
試飲日 2002年01月04日
場 所    神奈川県某所     
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOCワイン
生産者 Domaine des Comtes LAFON (Meursault)
Vintage 1997
テーマ お正月につき
ワイン MEURSAULT Clos de la Barre

<味わい>
 抜栓後すぐINAOへ。やや冷たさを感じる温度。黄色が色濃く残るやさしい透明感のある金色。アロマには燻し香は感じられず、柑橘系の果実を砂糖漬にしたようなやさしい香である。貴賓に溢れ、これもまたコント・ラフォン節全開である。口に含めば、上品で純粋さを感じる。味わいに粉っぽさを感じるところは不思議な感覚である。長い余韻は、しばらく黙って、このワインを楽しむための演出である。目を閉じて、舌をクロ・ド・ラ・バールで湿らしたい。ごくごく飲まずに、しっぽり味わいたい。しっかりした酸は数年後の熟成を想像させる。きっと偉大なムルソーになるのだろう。ワインは時空を超えた悦びも楽しめるから、やめられなかったりする。
 今回のワインは半年前にも試飲している。再会に感謝である。


<半年前の同一キュベ>
 2001年7月26日にも某所にてこのワインは堪能している。当時はコシュ・デュリとの飲み比べであった。参考として下記のとおり紹介してみたい。おいしいワインを時間を変えて楽しむ悦びは、なんとも優雅である。 

 村名畑指定。単独所有(モノポール)。
 やさしい金色。高級かき氷のシロップを思わせるアロマが第一印象。桃のコンポートといったほうが上品さが表現できるだろうか。甘く上品な夢心地のような感激がある。口に含めば、上品で複雑な味わいが体全身を震わせてくる。ミネラルなパワフルさが構造の力強さを引き立てている。まさに極上の白ワインである。偉大だ。ムルソー独特の燻し香はないが、その代わり味わいに麦わらを彷彿させる。唾がとぼとぼ溢れだし、果実味も加わってなんだかとても優雅である。うまみ成分の塊。さらに余韻の長さは天下一品。
 うまあああああい。大感激である。


以上
 


目次へ    HOME

Copyright (C) 2002 Yuji Nishikata All Rights Reserved.