ミッシェル・ロラン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年01月27日など多数 | |||||||||||||||||||||||
<ブルゴーニュ・シャルドネ> 抜栓してINAOへ。液温21℃。透明に近いごく薄い金色。ナッツ、軽いバニラ、柑橘の風味が静かに漂っている。この温度では、とろみ感にも似た感触があり、決してぼやけてはいないが、ややまとまりに欠ける部分がある。17℃に冷やす。きりりとしまった味わいは、食中に気軽に楽しみたくなる。ハーブが感じられ、甘味があるがすっきりした酸味が心地よい。ジョワニーはシャブリの北西に位置するためシャブリのフリント香もありそうだが、今回は感じられなかった。 <ブルゴーニュ・ロゼ> 味の基調は前回のレポートに譲ろう。液温22℃で渋みと酸味を感じ、液温17℃できりりとした清涼感が感じられた。 <以下前回のレポート抜粋> 抜栓後すぐINAOグラスへ。輝きのある薄いオレンジ色。若干黄色が入り、茶色も見受けられる。まさにエチケットのMichel Lorainのサインを薄くしたような色合いである。パウダーっぽい香にはバニラ、アンズ、オレンジの皮があり、時間と共に甘みのあるバニラが強調される。とろみたっぷりの飲み応えは、飲み込むのに苦労するほどで、しっかりした奥行きすら感じる。余韻も長い。甘みの中に上品な苦味も持つ。重めのソースを使った料理にも負けることのない構造。目隠ししたままでは、ロゼとは思わないだろう。 <ブルゴーニュ・ピノ・ノワール> 抜栓後すぐINAOグラスへ。液温22℃。明るい赤系果実の色合い。栗系の土壌香がやさしく香り、ミクルスキーのボルネイ・サントノを彷彿とさせる。プチボルネイと名づけたくなる風合いである。雑味がなく酸味と渋みのバランスがよい。、レストランで気軽に楽しめたら結構幸せだろう。 <まとめ> ジョワニーの三ツ星レストランの料理人ミッシェル・ローランがプロデュースした三部作は、まさにレストランで気軽に楽しみたいシリーズであった。料理をメインにフレッシュな果実味の三部作は、素材やソースに合わせて楽しみたい。ACブルゴーニュという地方名ワインにして、このやさしく飲み応えのある味わいはレストラン必須アイテムだろう。 また、ミッシェル・ローランといえば、ボルドーのポムロールで活躍する醸造コンサルタントを連想するが、カタカナにすれば同じだが、スペルは違うので(Rolland)、別人である。ちなみに別人のほうはワイナート誌7号に詳しい。 以上 |