ル・ヴェルジェ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年02月18日 | |||||||||||||||||||||||
<シャブリ 2000 ハーフサイズ> 夜半、外気にさらしての空冷。抜栓後INAOグラスへ。みどりいろを伴った極薄い透明感のある金色。シャブリ特有のフリント香がすっきり出ている。鉱物的なミネラルがさっぱり感を与えつつ、きりりとしまった味わいは、懐かしいシャブリの味わいである。ほのかにグレープフルーツの苦味を感じつつ、シャープな切れ味である。 このシャブリは懐かしい。昔初めてシャブリを飲んだときの光景が目に浮かびそうだ。何も知らずに、値段とシャブリの名にひかれ、どこかでもらったグラスで味わったあの味。フランスの白ワインってこんな味なのか。日本酒のほうが飲み応えあるかな。ビールより高いな、などと思いながらシャブリを飲んでいる自分に酔ったりしたあの頃。うーん。懐かしい。初心に戻って、シャブリから・・・。 このワインは、ラブノーやドービサなどのシャブリを代表する造り手のシャブリとは、同じシャブリにして趣が全く違う。いうなれば普段着のワインだ。グラスにどぼどぼ注いで、○僧寿司の巻物に合わせて、ぐびぐび楽しみたい。肩肘張らずに、ちょこっとシャブリ。375mlのハーフサイズなので、一人の食事でもOK。ビールではなく、焼酎でもなく、日本酒でもなく、銘醸白ワインでもない、そんな夜にこのシャブリはお勧めだ。シャブリの存在感も大いに楽しめれば、食に豊かさが加わること間違いなしだ。こういう気軽なワインも楽しいぞ。 以上 |