ドメーヌ・モーリス・エカール | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年3月24日 | |||||||||||||||||||||||
<サビニー・レ・ボーヌ オー・ジャロン 2000>
抜栓後すぐINAOグラスへ。緑がかった薄いが深みもある金色。サンオイルを思わせるオイリーなアロマが印象的。口に含めば、柑橘の味が色濃く残り、忘れがたい珍しい味わいである。野性味溢れる柑橘の皮を絞ったような味で、アルコールを感じる風合いである。時間と共にハーブのような香りが加わり、ラストはカラメル香にミルクが入ったような甘味も感じられた。全体の印象としては珍しいワインの域は出ておらず、スパッと抜けきれない微妙なニュアンスだ。「いい経験」的なワインである。このワインはワイン好きなら一度は絶対経験しておくべき味わいながら、いつも探したい味かというと「?」がつくところが微妙だったりする。 Pie d'Angloysのチーズと合わせれば、チーズがよりクリーミーに感じられ、単独で食べるチーズとはまた違った趣が楽しかったりする。 葡萄品種はヴァイオ・ピノノワールの55年古木とピノ・ブラン。珍品である。 付記 この夜、体調は必ずしもベストではなく、再度挑戦したいものである。 以上 |