マーセル・ラピエール | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年4月24日など | |||||||||||||||||||||||
<ブルイィ>
冷やして抜栓後すぐINAOグラスへ。紫色を感じるボジョレー色。野生のイチゴを感じるアロマは、口に含んだ瞬間の食感と共通するものがあり、たいへん心地よい。イチゴちゃんと表現したくなるほどチャーミングで軽快なワインだ。鼻から抜く香りはほんのり甘く、少しばかり切なくなったりする。あれはそう遠い日の思いで・・・。土手であの子を待っていた・・・、話がそれた。とにかくこの新鮮な果実味はなんとも軽快だ。ボジョレーで最も信頼される男が造るワインは、なぜこうもおいしのだ。完全天然ワインの恩恵につくづく感謝である。1999の恩恵はボジョレーにもあるのかと思うと、うれしくなったりする。 ただし、唯一の弱点といえばその価格だろう。このおいしさにして納得の価格ではあるが、ボジョレーにしてはMAX価格に近い。都内で見つけたらそのおいしさに手も伸びるが、価格を考えると買い物かごのなかでしばらくもたもたしそうである。そしてそのお店の室温が人にやさしい温度であるならば、そっと元の売り場に戻したくなるから不思議だ。このワインは天然ワインゆえに高温に弱かったりするためだ。今回のワインは完璧な保管状態にあるので、安心して果実の豊かさを堪能できるのがうれしい。 以上 |