コント・ラフォン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年04月26日 | |||||||||||||||||||||||
<味わい> 抜栓後すぐINAOへ。リコルク品。ガーネットに近づいたルビー色。熟成感が出ている。香水のような繊細さがあり、ミルク香と動物香が品良く混ざり合う。土っぽさを持ちつつも、しなやかな味わい。コメントに「どうしよう」と書いてしまうほど、うまい。絹のような気品溢れる味わいはするりと喉元を通過してしまうが、旨み成分がいつまでも留まってくれている。タンニンの存在も意識するのでまだまだ将来も楽しめそうだが、今飲んでベストと思ったりする。ラフォンの「美」を残響に留めるすばらしさ。どうして白の双璧は赤でも偉大な芸術を作り上げてしまうのだろう。長い余韻はいつまでも消えることなく、ヴォルネイのやさしさを表現してくれている。目を閉じて脳裏に浮かぶのは、「美」の一文字である。 1996年以前は単なるサントノとしてしかりリースされていなかったはずのミリューである。1993に例外的に1樽だけサントノ・デュ・ミリューとして造られたとのこと。コント・ラフォン愛好家が捜し求めているという噂もある。なぜ飲めてしまうのか不思議だが、出会いに感謝である。 以上 |