ルロワ
試飲日 2002年05月03日
場 所    神奈川県某所     
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Maison LEROY (Auxey-Durreses)
Vintage 1995
テーマ メゾン・ルロワ節
ワイン Cote de Beaune Villages

<味わい>
 抜栓後すぐINAOグラスへ。ガーネットが始まりつつあるルビー色。シナモンにチョコレートを含めたようなやさしい香りがなんともうれしい。そしてなめし皮のなめした感じが次第に現れてくる。旨み成分に酸がかぶるような味わいは、引き締まった印象を与え、いわゆねメゾン・ルロワ節のいいとこどりである。時間と共にベリーを焦がしたようなブーケも楽しめ、ビターな味わいに大人の魅力を感じることが出来る。タンニンも滑らかな落ち着きを見せ、グラスに残る大き目の澱が7年という歳月を感じさせる。かつては豊かだったであろう果実味が静かに後退し、果実味の影に隠れていたビターな味わいがようやく出てきたのだろう。うまいワインである。

 ルロワはコート・ド・ボーヌ・ビラージュは1996年と1997年は造っていないという情報もある。1995の次ぎは1998という。この味は毎年楽しみたいところだが、ないなら仕方ない。1995年のこの熟成しつつある味わいを楽しむのも一興であるし、まだ見ぬ1998の果実味を楽しむのも一興だろう。ルロワは間違いがない。確実を求める外せない夜や素直においしいワインが飲みたくなったらメゾン・ルロワをグラスに注ぎたい。


以上
 


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