ワレ
試飲日 2002年05月12日
場 所    神奈川県内某所       
照 明 蛍光灯
種 類 ポルトガル ポートワイン
生産者 Warre's (porte) 
Vintage 1992
テーマ 食後に。または食前に。
ワイン Late Bottled Vintage Porte (bottled 1996)
 
<味わい>
 抜栓後、すぐINAOグラスへ。漆黒をルビーで薄めたような色合い。干し葡萄のアロマと、チョコレート、バニラが複雑に香っている。口に含めばビターな甘口。甘いのに、決して甘すぎず、飲み干した後に甘ったるさがないところが良い。食後を締めくくるのに調度よい甘味である。リーデル社のポート専用グラスで楽しめば、品が感じられる飲みごこちが、選ばれし者を意識させてくれる。低予算でリッチな食後は、知っていると超お得だ。

 今回のレイトボトルのポートワインは、1992年に収穫されたワインを酒精強化して、1996年まで樽熟成させた後にボトリングされ、ビン熟成され昨今日本に輸入されたポートワインだ。つまりはビンテージポートの果実味とオールドトニーポートの樽熟成の効果を一挙両得させたポートで、相対的に安価な価格帯にして、おいしいポートを提供している。ビンテージポートほどの繊細さは持っていないが、何気においしいので、予算内でキチリと収めるためには必要アイテムだろう。


<おまけ>
 ポートワインについて
 世界で評価の対象となるのは、ビンテージポートとオールドトニーポートのみである。ポートワインは幾つかのカテゴリーに分かれるが、世界的な評価はこの2種類しかない。ポートで世界を取るのも至難の技だ。詳細は別の機会をみて。今回は超ダイジェスト版ということで。

種類 表記 特徴
ビンテージ 収穫年号 豊かな果実味を楽しむためにすぐボトリングして非還元熟成させる。
孫の代に残す最高峰ポートワイン。晩餐会必須アイテム。
オールドトニー 樽熟成期間 熟成感を楽しむために樽での熟成を長期にかけて行う。
樽熟成の期間が長いほど高価で、評価も高い。
レイトボトル 収穫年号と
瓶詰年号
果実味と熟成感の両方を楽しむための技。
評価は低いが、安価で楽しめる利点がある。今回のワイン。


以上



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