クリストフ・ルーミエ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年05月26日 | |||||||||||||||||||||||
<シャルム・シャンベルタン>
抜栓後ロブマイヤーグラスへ。深い熟成色ともいうべきガーネットとルビー色が融合したような趣のある色合い。鉄っぽいミネラリーな香りがたち、動物が現れては、スミレへと変化していく微妙なブーケ。香水のような儚さの中に気品を伴う香りである。口に含めば、やさしい味わい。果実味も静かに丸みを帯びて、熟成された凝縮感が楽しめる。題して、史上最強のチャーミングな味わい。 個人的にはもう少し力強い味わいが好みであり、もう少し早くに飲んだほうがパワフルな果実味も楽しめたかもしれない。しかし時は遡れない。この瞬間の史上最高のチャーミングなシャルム・シャンベルタンを大いに堪能しようではないか。クリストフ・ルーミエが造るシャルム・シャンベルタンは、しみじみおいしく、「ルーミエの93シャルムを飲むぞ」と、気合を入れすぎてガチガチに凍りついた肩をゆっくり揉み解すような、そんなやさしさがうれしくもあり、そんな包容力に身を預けたくなる。 しみじみとしたおいしさに包まれつつ、今回は少し短めにまとめてみよっと。 以上 |