ジョセフ・ロティ
試飲日 2002年06月07日など
場 所    神奈川県某所
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine Joseph Roty (Gevrey-Chambertin)
Vintage 1998
テーマ ロティ
ワイン Gevrey-Chambertin cuvée de la Brunelle

<ジュブレ・シャンベルタン キュベドラ・ブリュネル>

 抜栓後すぐINAOグラスへ。少し濃い目の美しいルビー色。グラスに注いだ瞬間の赤系果実のアロマは見事だ。力強く華やかなインパクト。時間ともに黒い果実が熟したような重めのブーケが支配する。香水の要素も含んでいるようだ。口に含めば媚びない果実の甘味の濃縮感がたまらない。これは黒系果実のパワフルな味わいが内側に向っているからだろう。

 ロブマイヤーNo3ではどうか。おっと、しなやかなジュブレになってくる。焦がした砂糖漬けの果実が、背筋を引き締め、パワフルなのにしなやかな味わいがすばらしい。濃縮感もバラけることはなく、INAOグラスでぎゅっぎゅっとしていた果実味が、少しばかり脇の力を抜いて、その分ふくらみが出てくるような味わいだ。

 品のあるジュブレ・シャンベルタン。濃くって力強い要素を持ちながら、豊かな果実味が洗練されている。余韻もこのクラスにしては長い。ジュブレにして優雅なモレ・サン・ドニ的な要素を含ませた最高レベルの村名ジュブレ・シャンベルタンだろう。

 ブリュネルはロティの屋敷の裏側に広がる村名畑である。キュベ名としてリリースする理由はなにか。本人に直接聞いてみたい欲望に駆られたりする。おそらく生産量が少なく、単独の畑名をエチケットに印刷するよりは、ボトルネックにリボン風のシールを張ったほうが、経費的にも見栄え的にもよいからだろう。
 

<おまけ>
 今回のワインは試飲から一週間もたってからのUPになってしまった。この1週間は実にさまざまなことがあった。ワールドカップ日本代表の決勝トーナメント進出のお祝いに影に隠れながらも、一生忘れがたい経験をしたりした。人生、生きてりゃいろいろあるさ。ふう。携帯電話買いにいこっと。


以上
 


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