ギュファン・エイナン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年07月26日 | |||||||||||||||||||||||
<マコン・ピエールクロ アン シャヴィーニュ キュベVV> 少し冷やして抜栓後INAOグラスへ。液温17℃。鮮やかにしてふくよかな金色。抜栓直後は土壌香が軽く漂ったが、時間と共にカラメル香やヨーグルトのような香りが充満してくる。口に含めば、熟成感たっぷりの豊かな味わい。偉大な1992年のブルゴーニュ白に共通する熟成感は、少し下膨れの豊かさを掌で形作りたくなってくる。例えば、少し大きめの桃を二つ、ぴたりとくっつけながら両手で持ち上げたような、そんな丸みを帯びた形を作りたい。そこにすっぽり納まるようなそんなマコンだ(抽象過ぎるかな)。マコン的な柑橘系の果実味はなく、カラメルをまぶしつつ、熟した白い果実を思い起す。コンポート的でもある。苦味は時間と共に表面化するが、このふくよかな味わいにちょっとしたアクセントの役目も果たしている。ふくよかにして、品を感じ、余韻も長い。たいへんすばらしいマコンだ。これぞマコンで世界のトップに踊り出たギュファン・エイナンの実力を思い知る逸品である。ただ惜しむらくは、希少ゆえに95をもう一度飲む機会はなさそうなので、どこかで再会したら有無を言わさずゲットしたい。 ちなみにEn Chavigneは1995ビンテージを最後にして、翌年からLe Chavigneに変更されている。何が変わったのか。現在追跡調査中である。またThe WINE ADVOCATE®138号によれば2000ビンテージにEnが復活しており、94-96の高得点をマークしている。 パーカーズポイント 90 以上 |