ジャン・ジャック・リトー | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年08月19日 | |||||||||||||||||||||||
<ピュイイ・フュイッセ VV>
抜栓後グラス一杯分飲まれたところで、コルクをして冷蔵庫に保管して、一日たってからINAOグラスへ。何故こんなまどろっこしい開け方になったかといえば、答えは簡単。昨夜某宅で抜栓されたワインをいろいろあって頂戴したからだ。 透明感のある澄んだ金色で、すがすがしさを感じる。液温15℃。柑橘の皮のニュアンス、樽、リンゴ、煙などが健全に漂っていてとてもマル一日経ったワインとは到底思えない。口に含めば爽やかな酸がきりりとしていて、正直うまい。やや冷やしたため梨に通ずる苦味を感じるが、甘めにふってある新鮮な果実味がびっくりだ。余韻に混ざるミネラルな味わいが、何か食事と合わせたくなる。食中酒として完璧なワインだろう。 素直にビックリしている。マル一日経ったワインがここまでおいしかった経験はあまりない。これがリトーの為せる技なのか、冷やしたピュイイフュイッセの実力なのか、運が良かったのか、原因は不明だが、結果オーライの恩恵をヒシヒシと感じつつ、抜栓直後のワインにも興味が沸くからうれしくなる。そして一人ではボトルを1本開けられないので、また明日どうなっている楽しみでもある。抜栓から48時間経ったワインはどうなるか。全ては明日にかかっている。 <抜栓直後の例> 2002/09/03など 液温15℃。リンゴとレモンがうっすらと香り、気持ち柑橘も入っている。全体的にクリーミーな味わいは、酸がしっかりしていて、非常においしいピュイイ・フュイッセである。時間と共に燻し香も加わり、より複雑みを増してくるところがいい。ケバくなりがちなところをクリーミーさで押さえ、しっかりした酸がキリリ感を与えている。 以上 |