アンリ・ペロミノ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年08月22日 | |||||||||||||||||||||||
<シャルム・シャンベルタン>
銀座某所に持ち込みさせていただいて、抜栓後しばらくした後ブルゴーニュグラスへ。暗めの店内のため微妙な色合いは不確かだが、スポットライトの下では美しくルビー色に輝いている。黒系果実が熟れ気味で、いわゆる熟成香がチョコレート、樽香に混ざり合い、いい具合に熟成が進んでいる印象。口に含めば、ペロちゃん節全開のやさしさ。シャルムの名が示すとおりチャーミングで女性的な味わい。ややもすると構造がないワインになりやすいペロミノにあって、やさしくもしっかりと存在感を示すところがいい。あとニ、三年はしっかり果実味を残しつつ、きっちりとまとめてくるであろう筋肉質的なところも好印象だ。余韻も長く、さすがグランクリュの実力を見せつつ、やさしいペロミノのイメージとマッチする。 おいしいシャルム・シャンベルタンである。ただ1993にして、ジュブレ・シャンベルタンの特級として、他のワインと比べると小さくまとまった感は否めない。これこそが、ペロミノなのだと思うと、上品に少しやさしくまとめたい夜を探したい。濃くって強いワインでガンガン攻めるのではなく、静かにしっぽり過ごしたい夜に最適だろう。 このシャルム・シャンベルタンは2年ほど前に固め飲みしたワインの最後の1本だった。当時はチョコレート香が支配的でまだまだ堅さも感じられたが、しっぽり熟成が進み、熟成のいい曲線が描けて、非常にうれしい。そして私のセラーも故障していないことが確かめられてホッとしたりする。 今回は先日、ロマネ・コンティの畑でお会いした某氏らとともに堪能させていただいた。イタリアワインのエキスパートの某氏との再会もまた楽しからずや、である。 以上 |