ジャン・ラフェ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年09月03日など | |||||||||||||||||||||||
<ジュブレ・シャンベルタン 畑指定シャン・シェニー> 抜栓後すぐINAOグラスへ。気持ちエッジ周辺がムラサキがかる深いルビー色で、赤系果実味果実香の典型的な味わい。磯の風味がやさしく漂い、これは海苔に似ているかなと思う微笑ましさがある。ミネラリーな味わいは、やさしい果実味が新鮮で、野イチゴやなぜかイチゴケーキのような香りも感じられる。大豆を蒸したような不思議な香りもグラスに漂ってくるから面白い。ラフェ特有のやさしいジュブレであり、上品な味わいは、なめらかでごつごつしたタンニンも感じられず、非常に穏やかである。女性的と表現したくなる、そんな味わいだ。余韻自体はそんなに長くないが、やさしい口当たりのため、余韻の代わりにもう少し口に含みたくなるような継続性がうれしくもある。 このシャン・シェニーは特級シャルム・シャンベルタンと国道74号線の間に位置する村名畑で、AOC制定前はその一部がシャルム・シャンベルタンに含まれていたという。ジュブレ・シャンベルタン村の南側に共通する女性的なイメージをそのままワインで表現したかのよう味わいは、ジャン・ラフェという造り手の特徴とも重なって、上品でやさしい魅力に満たされている。 今回のキュベは写真バージョンではなく、地味なタイプのエチケット版である。 以上 |