ルイ・ラトゥール | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年09月26日 | |||||||||||||||||||||||
<コルトン・シャルルマーニュ>
抜栓後すぐINAOグラスへ。液温17℃。透明感のある輝く黄金色。なんとなく川面に浮かぶ麦わらを想像したくなる香りが漂い、遅れてマロンフレーバーが現れる。口に含めば、しっかりとしたアルコール感とふくよかな厚み。酸は弱めだが、タニックな渋みがこのワインを特徴付ける。時間と共にとろとろ感が増して、グラスの涙も充実している。特級コルトン・シャルルマーニュにして強烈なインパクトはないが、ポテンシャルの高さはルイ・ラトゥール節を感じさせる。気持ちスケール感がなく、濃縮感も弱いのは1999というビンテージゆえだろう。やむをえん。酸が弱いので、早飲みタイプの特級白ワインかもしれない。熟成を待たずに今のうちに大いに楽しみたかったりする(もう1本あるならば・・・)。 ルイ・ラトゥールのコルトン・シャルルマーニュは難しい。ブルゴーニュを代表する巨大ネゴシアン兼ドメーヌの自社畑から造られるこのワインは、このアペラシオンの標準となり得る存在であるが、生産量も多く、ロット毎のばらつきが多い。入荷時期によってその味わいを変えるので、開けてみるまで分からない冒険心をくすぐられたりもする。ただ概ねビンテージの総論評価通りの味わいになることが多く、ビンテージ情報をつかんでいると、自分の描いた通りのストーリーを楽しむこともできるワインでもある。 ビンテージ情報をあてにするならば、2000や1992、1989はどんなにすばらしいことだろう。それらは、ぜひ飲んでみたいワインのひとつである。 以上 |