コント・ラフォン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年10月26日 | |||||||||||||||||||||||
<ムルソー・クロ・ド・ラ・バール>
少し冷やして抜栓後すぐINAOグラスへ。液温17℃。輝きのあるゴールド。ナッツ、マロン、果蜜、白い果物が重奏に香り、時間とともにいぶし香、焦がし香が現れてくる。1997に比べ華やかさはないが、この香りが本来のラフォン香なのだろう。口に含めば、アルコール感たっぷりの飲み応えで、強い酸がこのワインのまさに強さを印象付けている。この強い酸は、本格辛口の味わいを引き立て、時間とともに何かに許されたかのように甘みを感じさせるからすごい。凝縮された味わいが、自らの唾でようやく薄められていくようでもある。ずしりとした存在感が強烈で、余韻も長く、強いムルソーのイメージとともにしばらくの快楽に浸りたくなる。 質実剛健的なムルソーである。この強い酸が長熟を想像させるが、今飲んでも2002年現在時点の味わいが楽しめる。まずは一本飲んでから自分のイメージを固め、次はどのタイミングで飲もうか思案したくなるワインだろう。たとえば10年後、どんなことになっているのだろう。この時間を待ちわびるのワインの楽しみだ。もう一本あればの話だが・・・。 1997と1996を比較すると、ラフォン自身は1997をパーカーは1996が好みという。 私は華やかな1997の方が好きかも。 以上 |