ド・モンテーユ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年11月25日 | |||||||||||||||||||||||
<ヴォルネイ シャンパン 1999>
抜栓後すぐINAOグラスへ。黒系果実味果実香。この濃い色合いはこの年の特徴というくらい黒いルビー色。香りにパンチ力があり、黒い果実のジャムまでいかない熟し加減がすばらしい。口に含めば、力強い印象を払拭するかのような滑らかな口当たり。さすがヴォルネイの勇者だ。やさしくことのほか美しいピノ・ノワールである。繊細な味わいに力強さが加味され、優美な世界を演出している。すばらしい。蔵出し直後のワインのすばらしさを思い知るぞと、んん。少しへんだ。余韻が短い。なぜだろう。あらよという間に繊細な味わいが崩れてきてややもすると平板な味わいと言いかねない。なぜだろう。 ああ。これだ。室温だ。暖房がやや暖かめに設定されていて、少し頬にぽかぽかさを感じる温度のためだ。人に優しい温度設定は、このヴォルネイにはやや高すぎたのだろう。やや温度が上がりすぎて、味わいの濃密さが失われたのだろう。少しひんやりするくらいの温度の方が、ヴォルネイの味わいがより一層楽しめるはずだ。ここに繊細さの辛いところがある。しかし、ワインの温度設定はワインクーラーなどを用意すればある程度操作できるので、次回は暖かい温もりのある部屋をキープしたまま、ワインクーラーでヴォルネイのすばらしさを堪能したいものだ。これも勉強であり、これもまた楽しみの一つだ。 そうは言いつつも、潜在的なうまみ成分は飲み手のスピードを緩められず、温度が冷えるまで待てなかったりもするが・・・。ド・モンテーユのワインは2000 2001 を現地でテイスティングさせていただいていて、その模様は別途紹介予定である。 ボトルの文字はユベール・ド・モンティーユ婦人のクリスティーヌさんの直筆。 Volnay Champans 99と書いてある。 以上 |