メゾン・ルイ・ラトゥール | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年01月07日 | |||||||||||||||||||||||
<サンベラン>
少し冷やして抜栓後すぐINAOグラスへ。みどりがかった薄く透明感のある金色。液温14℃。軽い柑橘をベースにうっすらとハニー香が漂い、りんごのニュアンスも感じられる。どことなくシャサーニュモンラッシェ村に通じるトロピカルフルーツもあり、クラスを超えた香りにちょっとびっくりだ。口に含めばふくよかさがあり、やや苦味も伴うものの、しっかりとしたエキス分が堪能できる。酸はあまり感じないが、このクラスを考えれば、シャサーニュの印象を彷彿とさせるだけで満足すべきで、多くを望まない方が、このワインをより楽しめるだろう。なかなかコストパフォーマンスに長けている。いいぞ。 このワインの価格は2000円前後にして大量生産型のデイリーワイン的な印象が強く(某氏によれば台湾市場にも相当数が出回っているらしい)、ルイ・ラトゥール社の稼ぎ頭的なイメージも強いが、2000年という偉大な年にして、その恩恵はマコネ地区にも現れている。正直この味わいは驚きだ。割安感があり、ちょっとワインを飲みたい夜に最高だろう。これぞお茶の間の味方だ。こういうワインに出会えるとほっと力を抜いてたっぷり飲みたくなる。いいぞ。 さすがに時間を置くと、へたってくるし、一人で空けるとなると途中から飽きてくる味わいは否めないが、それでもこれだけのパフォーマンスを楽しませてくれるのだから、こんなに楽しいワインもない。いいワインに出会えた喜びもまた、ワインの楽しみだ。感謝。 以上 |