ヴァンサン・ジラルダン
試飲日 2003年01月10日
場 所    神奈川県某所o  
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC白ワイン
生産者 Vicent GIRARDIN (Santenay)
Vintage 1998
テーマ リュリー(コート・シャロネーズ)初登場
ワイン Rully 1er cru La Pucelle

<リュリー 1級 ラ・ピュセル(畑指定)>
 暖房の効いた部屋にて、少し冷やして抜栓後すぐINAOへ。薄く緑がかったイエローに近い淡い金色。柑橘をベースにしながらパイナップルがうっすらと香り、繊細な香り立ちだ。口に含めば、軽いテーストに繊細な息吹が加わったチャーミングな味わい。ワイン自体はどうだと主張することはなく、なにか酸味の利いた料理を探したくなる味わいだ。この食中酒として申し分ない味わいは、ワイン単独で楽しむにはやや役者が物足りないが、レストランで肩肘張らずにゆっくりと食事をするのには、もってこいのワインだ。力がない分、なにやら心配もするが、「ここは村のご隠居に任せてワインを選んでもらいましょう」と、お願いすれば、きっとこんなリュリーを選んでくれるに違いない(意味が不明だ)。

 このワインの最大の楽しみは、このワインに何を合わせるかだ。「酢だこ」の酸味にもあうし、白い色をベースにするソースにも合いそうだ。家庭の味に最も合わせやすそうな味わいを予感させ、ワインの楽しみを広げる逸品でもある。

 デイリーワインにしてはやや価格は高いが、こんなワインが日常の食卓に並んでいる光景は、きっと幸せなのだろう。ちょっとした贅沢。いい感じである。

 このワインはエチケットによれば、ジラルダンのネゴシアン部門のワインであり、醸造は本拠地のサントネで行われたようだ。
 

以上
 


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