レシュノー
試飲日 2003年01月12日など
場 所    神奈川県某所
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine Philippe et Vincent Lecheneaut
(Nuits St Georges)
Vintage 1998
テーマ ルシュノーにあらず、レシュノー
ワイン Nuits Saint Georges

<ニュイ・サン・ジョルジュ>
 暖房の効いた部屋にて、抜栓後すぐINAOへ。ガーネットのニュアンスが支配的なルビー色。熟成感を期待させるいい色合いだ。土壌香が色濃く残りつつ、赤系・黒系両方の果実味が豊かに香り、それでいて熟成モードの装いが印象深い。心なしか干した感じもしないでもない。口に含めばタニックさを忍ばせつつ、滑らかな味わいが楽しい。ふくよかさの中に、きりりとした筋を感じることが出来、しっかりとした辛口を維持しながら、あくまでも優しいニュイ・サン・ジョルジュを彷彿とさせてくれる。いい。品がある。さすがレシュノー。評判どおりのおいしいワインである。ただ、余韻はそれほど長くなく、しかもその優しい味わいゆえに、途中からへたる可能性が否めず、抜栓後そう時間が経過しないうちに楽しむのがベターだろう。


 ところで余談ながら、このドメーヌの名はレシュノーである。2000年ビンテージからエチケットが変わり、Lechenautの最初のeにあるはずのアクセントがなくなってしまった。1999年ビンテージまでのエチケットはLÉCHENEAUTだった。アクセントがないので、アルファベットどおりに発音すれば、ルシュノーになってしまう可能性は、ある。ただしeの後に子音が二つ続いているので、eを発音して、レと発音するような気もする・・・。とにかく改名疑惑発覚だ。このことをドメーヌを訪問した際に弟のVincent ヴァンサン氏に直接確認したところレシュノーと発音する旨の意思表示を受けた。なぜアクセントがなくなったのかは酔いに紛れて不明のままだが、最近のメルマガで紹介されるこのドメーヌが「回れ右」したごとくルシュノーと紹介されるのを見るにつけ、なんだかなと思うこの頃だったりする。フランス語を日本語に訳すのは大変だが、ここでしっかりとフランス語の発音を日本語に当てはめるときのルールを決めてもらいたいと思う次第だ。このことはフランス在住の日本人が共通して有する地団駄だったりもする。


以上
 


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