ジャン・ルイ・シャーブ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2000年12月24日 | |||||||||||||||||||||||
<味の印象> 紫がかった黒い赤。花の香が豊かで胡椒も感じられる。重い口当たりはローヌの典型である。色合いの紫に影響されてか、味わいにも紫系の酸味を感じる。渋みも酸味も強く感じられ、果実味の奥には甘味も感じられる。濃いソースを使った料理に合いそうだ。まさにローヌの赤ワインといった印象。アルコール分もしっかりしていて、赤い強い酒を飲んでいるという感じ。おいしいワインであるが、一人で一本飲み干すとなると、その強さゆえちょっと気が引ける。一家四人で楽しく適量飲みたいワインである。 <ジャン・ルイ・シャーブ> ローヌ地方北部のエルミタージュで銘醸を造る名門である。看板ワインはエルミタージュとヴァン・ドゥ・パイユである。その名声はロバートパーカーも絶賛し(90点台後半を連発している)、価格も途方もなく高い。非常に高価なワインを造っているのだ。しかしこのACコート・デュ・ローヌは庶民にも手の届く価格帯である。今年は都内のデパートにもかなりの数が置かれているし、クリスマス商戦の目玉的なワインでもある。ハートをあしらったエチケットもプレゼントには最適である。見てくれだけの薄っぺらなワインと違い、しっかりとした味わいは、贈ってよし、一緒に飲んで良しの両方を兼ね備えている。 <モン・クール> Mon Coeurモンクールとは直訳で私の心、マイ・ハートである。ワインにそれほどの名前を付けるには相当の思い入れもありそうだ。ジャン・ルイ・シャーブという造り手の立場を知れば、その思いは凄そうだと容易に想像できる。事実このワインはおいしい。 1998年が初ビンテージで、ブドウ品種はグルナッシュ種をメインにシラー種などをブレンドして造られる。 以上 |