ギュファン・エイナン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年02月08日 | |||||||||||||||||||||||
<マコン・ピエールクロ>
抜栓後すぐ中振りのブルゴーニュグラスへ(推定シャルドネ用)。透明感のある金色。香りは閉じ気味で、華やかさはないが、柑橘のイメージに若干のハニー香が加わっている。口に含めば、しっかりとした酸に支えられた濃い目の味わい。硬めの酸とそれに伴う構造的な厚みがあり、なかなかいい感じである。鼻から抜くと、熟れた蜂蜜香が漂い、華やかさこそないものの、質実的ないいワインである。ただギュファン・エイナンにしてはややこじんまりとした印象を持たざるを得ず、過大な期待感を持って望むとやや裏切られそうでもあるが、そこはどっこいぎりぎりの線であるレベルは維持しているところがにくい。 魚よりも肉に合う。筋肉質的な味わいがあり、酸味を利かせた白身肉にあわせたくなる味わいだ。筋つながり。いい感じである。 ただ今回のワインをサービスしたソムリエ風の男性の振る舞いが、最低最悪で、今ひとつワインに集中できなかったことも付け加えねばならない。ワインに対する愛がまったく感じられない彼の仕草は、驚きでもあり、別のコラムで紹介したいが、彼がよそのテーブルをサービスしている間にグラスを代えて、ワインを移しかえ、さらに当然のこととして、このテーブルの担当をいつものマダムに代えてもらったりした。なぜ彼がここで働いているのか大いに謎だ。 まあ。そんな夜もあるということで。 以上 |