コント・ラフォン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年02月09日 | |||||||||||||||||||||||
<ムルソー クロ・ド・ラ・バール>
冷やして抜栓後すぐINAOグラスへ。液温16.5℃。深い金色は、8年という歳月を経た熟成の賜物だろうか。煮詰めた感じがあり、燻し銀的な落ち着き感がある。カラメル香とハニー香が複雑に、且つ上品に絡まりあい、ラフォン節全開である。口に含めば、格上の存在感。むせるほどのインパクトがあり、若々しさと熟成感の狭間で豪勢な雰囲気を醸しだしている。滑らかな口当たりと、ふくよかな充実感。唾もどぼとぼあふれ出し、しっかりとした酸に守られたクロ・ド・ラ・バールは、その本領を思う存分発揮している。 やはりラフォンはすごい。本気になったラフォンは他者を圧倒する存在感を持ち、飲むごとにそのオーラを感じざるを得ないところがすばらしい。余韻も長く、村名とは思えない充実した味わいである。おそらくはあと数年は熟成カーブを変えつつ大いに楽しめる逸品だろう。ラフォンは、はずさない。1998を除いて、ほとんどはずさない。すばらしい造り手であり、さすが世界のトップを走りぬけるスターである。今宵の出会いに感謝。 以上 |