メオ・カミュゼ | ||||||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年02月09日 | ||||||||||||||||||||||||||
<ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ クロ・サン・フィリベール>
冷やして抜栓後すぐINAOグラスへ。液温14℃。黄色みがかった透明感のある金色。香りは閉じている。これは少し温度が低いためだろう。それでも穀物っぽいニュアンスがあり、うっすらとハニー香も確認できる。口に含めば、硬さを感じ、2000年で感じた華やかさがないものの、ミネラリーなおいしさ。唾も出てきて、なかなかではある。しかし、どうも酸が足りないようだ。果実味も少なく、地味さ加減が少しばかり寂しかったりもする。余韻はそれほど長くなく、個人的には今宵の出会いだけに感謝したかったりもする。 2000年で感じた汁だく状態は、ここにはない。うまみ成分の塊はついぞ見受けられなかった。しかし、赤のニュアンスを含んだこの味わいは、食事とあわせたくなる欲望が芽生える。魚より白身肉を選びたい。単独で楽しむワインではなく、食事とあわせてその絶妙な味わいを楽しみたい。この白が一本あれば、前菜からメインまで一本で通せるような予感もするし、時間とともに香りにマロンフレーバーも加わって、その時々の味わいが楽しめるはずだ。 ビンテージが違えば、ワインは別物。畑も造り手も一緒で、年号だけが違うのに味がたいそう違ってくる。だからワインは面白い。1999年のこのワイン、次に出会ったときは、どうやって楽しもうか。いろいろ空想雲は沸き起こる・・・。 以上 |