ポール・ペルノ1 | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年03月04日 | |||||||||||||||||||||||
<特級バタール・モンラシェ> 少し冷やして抜栓後すぐINAOグラスへ。まっ金金と表現したくなるほど豊かなゴールド(この表現が豊かかどうかは定かではないが・・・)。ハニー香と燻したヘーゼルナッツ、バター香が濃く、そして上品に香っている。口に含めば、華やかさが印象的な極上バタール・モンラッシェの風格だ。けっしてケバケバしくならず、上品な華やかさが、いかにも優雅である。ミネラルに溢れ、塩を意識する味わいはさすがの一言。このミネラル感はクリーミーな食事を欲するところだろう。ボリューム感があり、濃縮した味わいが超ハイ・インパクトな逸品だ。唾も程よくあふれ出し、うまみ成分たっぷりの味わいに、喜びが満ち溢れてくる。鼻から抜く香りには熟成モードを感じつつ、まだまだこれから勢いを増し続けるポテンシャルの高さにしばし圧倒される。時間とともに、あまみのあるプーケも登場し、この時間による味わい、香り立ちの変化こそ、ブルゴーニュの大いなる楽しみの一つだろう。空になったグラスからは、ミルキーと呼びたくなる甘いパウダー系の香りが充満し、そのグラスをしばらく洗いたくなくなるから不思議た。 今回のワインは1年半ぶりの再会だが、当時と同様その深い味わいが印象的だ。偉大なワインはいつ飲んでもおいしいと、そう語りかけてくれるパワフルな味わいに感動の念を覚える。 以上 |