コシュ・デュリー1 | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年03月08日 | |||||||||||||||||||||||
<ヴォルネイ 1級> 抜栓後すぐINAOグラスへ。濃いルビー色にもようやくガーネットが染み出したような色合い。青っぽさを残しつつ、熟成感のある黒系と赤系の果実香が上品に香っている。土のニュアンスも豊かで、コート・ド・ニュイの1993とは違う熟成感が楽しくなる。優しさが基調にあり、ハイ・ファイ・セットのフィーリングなどを懐かしく聴きながら、しばらくゆったりとした時間を過ごしたくなる逸品だ。軽いテーストながら、うまみがたっぷりのっていて、果実味こそ熟成感の陰に隠れているが、押し戻ってくるバックテーストには、さすがコシュデュリの凄みを感じざるを得ないからうれしくなる。 エレガントにして優雅なヴォルネイの熟成感。全体的に軽いタッチが印象的で、丸みを帯びた美しい曲線が、飲み手を穏やかにさせる。ヴォルネイ。すばらしいワインである。 以上 |