ヴェルジェ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年03月21日 | |||||||||||||||||||||||
<ブルゴーニュ テロワール・ド・コート・ドール> 抜栓後すぐINAOグラスへ。室温より低めの推定液温18℃。やや緑がかった透明感のある薄い金色。香りは沈んでいて、うっすらと柑橘のニュアンスがある程度。口に含めば、ちょっと ???。酸が弱く、苦味成分が先行し、温度が高いために、ぼやけた印象が拭えない。2000年という偉大な年の、コートシャロネーズやマコンではなく、コート・ドールという場所の、白の造り手の第一人者のワインという期待感を持たせる三重奏が、ぎこちない形で現れてしまっている。ちょっと失敗かも。そういえばかなり安かった・・・。しかし、しっかりとミネラルな味わいがあり、潜在的な能力は持ち合わせていると推測できた。そこでいったん試飲を中止して、ギンギンに冷やすことにした。 かなり冷えたところで再スタート。きりりと引き締まった味わいに変化し、先ほどの ???は !!!に変化した。なぜか香りにクリーミーさがあり、全体を統一させる筋が出現している。酸の弱さを温度でカバーする印象はあるものの、悪くない味わいだ。軽く焼いて、塩とタバスコで味付けした鶏肉にあわせてみると、絶妙にマッチする。ミネラルと塩、苦味成分とタバスコが統一した味わいを醸しだし、果実酸が白身肉本体に染み込んでいく。これもまた食事と合わせたくなるワインの先頭グループに躍り出た感があり、ちょっと幸せである。 気軽に飲んで、気軽に楽しめる。温度にだけ注意すれば、あとは何もしなくていい。楽であり、ハッピーでもある。 以上 |