ジャイエ・ジル | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年03月22日 | |||||||||||||||||||||||
<ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ 赤> 抜栓後すぐINAOグラスへ。黒みの残る深いルビー色はエッジにガーネットを気持ち感じる色合いだ。香りは勢いづいていて、より複雑にして喜びが増してくる感じである。黒系果実をメインに、カカオ、動物香、アジア系のスパイスなど、より豊かによりふくよかに香っていて、熟成モードも全開である。口に含めば、しっかりとした強い酒質がうれしく、滑らかだがしっかりとしたタンニンが、熟成とはどういうものかを確実に伝えてくれている。濃縮されたジャムを彷彿とさせ、あくまでビターな味わいは、ACブルゴーニュのクラスを遥かに超えて、一瞬でもグランクリュの味わいを思い描かせるから凄い。うまみの塊が手に取るように分かり、バックテーストも充実している。ちょっとすばらしすぎやしないか。 オート・コート・ド・ニュイというブルゴーニュ地方名の場所指定ワインにして、この充実感は驚異ですらある。こんなワインとの出会いが、私の心にグイッと突き刺さる。いい。すばらしい。今回のワインは、ジャイエ・ジルの代表作にしたい気分である。感謝。 以上 |