ロベール・ドゥノジャン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年04月26日 | |||||||||||||||||||||||
<ピュイイ・フュイッセ VV レ・カロン> 抜栓後すぐINAOグラスへ。みどりがかった透明感のある金色。シナモン、バニラ、レモン、蜂蜜がうっすらと香っている。口に含めば、軽い口当たりなのに、粘着性が強く、口に留まる間の変化もまた楽しからずや。すいっと飲み込めるのに、長い余韻とともにうまみ成分が豊かだ。やや歯茎にタニックさを残しつつ、唾も多く出てくる。余韻も長く、なんだか正体不明のピュイイ・フュイッセという様相だが、時間とともに甘いパウダー状の香りも現れ、滑らかな酸のイメージに重なってくるから面白い。全体的にコンパクトな味わいであるが、アフターテイストが妙に長く、時間をかけるほどに面白さが増してくる味わいが最高である。そして空になったビンからは、心地よいカラメル入りのハニー香がいつまでも漂っていた。 DRC系の重いビンが印象的で、なおかつニュイ・サン・ジョルジュの某シップでもこの産地の中で特に高い価格設定に(それでも税込み26ユーロだが・・・)、好奇心をくすぐられての試飲(というか一本一人で飲んでしまったが・・・)だったが、なるほど新しいタイプの味わいに、くすぐられた好奇心もまんざらでもないといった印象だ。 少しこの造り手について調べてみようと思いつつ、ジュブレの夜はふけていった。 以上 |