ドメーヌ・ジャンテ・パンシオ
試飲日 2003年04月12日
場 所    フランス ジュブレ・シャンベルタン某所
照 明 白熱灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine Geantet-Pansiot (Gevrey-Chambertin)
Vintage 2000
テーマ お膝元
ワイン Gevrey-Chambertin VV

<ジュブレ・シャンベルタン VV>
 
地元のレストランにて抜栓後すぐ大きめのグラスへ。濁りの無い綺麗なルビー色は照明の灯を浴びて鮮やかに輝いている。黒系果実をベースにしながらも、かなりの割合で赤い果実も混ざり合ったようなニュアンスがある。乾き気味の土壌香が加わり、香り立ちは豊かである。口に含めば、まろやかでリッチな口当たり。丸みを帯びたタンニンがしっかりと構造を支えながらも、きわめて滑らかに存在している様が心地よい。酸味と渋みのバランスが優しさを基調としながら、いい感じで保たれ、程よいアルコール感が快適である。余韻も長く、食事とあわせるにはワインがすばらしすぎるきらいもあるが、この豊かさもまた楽しからずやである。

 やはりジャンテ・パンシオはいい。過度にエキスを抽出した趣はなく、ピノ・ノワールが表現しうる極上の薄い色合いにして、うまみがたっぷりとのった味わいがすばらしい。何とも心地よいジュブレ・シャンベルタンなのである。2000年という今が飲み頃のビンテージを、ドメーヌのお膝元で、食事とともに頂く環境は、願っても無いもので、ここに冷静な判断など下しようも無いが、今宵の出会いに素直に感動なのである。

 なお余談ながら、昨年このレストランで食事をしたときは、本人が隣の席で食事をされていて、びっくりした思い出もあったりする。今宵は、隣の席でドメーヌ・ピエール・ダモアの若き当主が、自身のワインを持ち込んで陽気に食事をしていたりもした。


以上
 


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