フィリップ・シャルロパン
試飲日 2003年6月24日
場 所    ジュブレ・シャンベルタン某所 フィリップ・シャルロパン
照 明 自然光
種 類 フランス ブルゴーニュ産AOCワイン
生産者 Philippe Charlopin (Gevrey-Chambertin)
Vintage 2001
テーマ フィクサン
ワイン Fixin Clos de Fixey (monopole)

<フィクサン クロ・ド・フィクセイ モノポール>
 シャルロパンの娘さんが経営するBARにて。抜栓後すぐ店指定グラスへ(仕様等不明)。やや濃い目の美しいルビー色で濃縮感のある色合い。香りに勢いがあり、イチヂクをメインに黒系果実をジャムにしたようなニュアンスと皮を連想する動物香が品よく混ざっている。口に含めば、濃縮感を楽しみつつ滑らかな味わい。ええっと思うほどうまみ成分が充実していて、かつこの荒々しさとこの濃縮感のマッチは、ちょっとうれしく、ミネラリーな味わいとともに赤身肉を食したくなるから幸せである。余韻も予想外に長く、なんだかとても得したような幸せ感に包まれる。アルコール感も充実していて、一本筋の通ったまっすぐさも、ちょっとお気に入りである。そしてあえてこの味わいを一言で表現するなら、「えっ!! うまい。」である。

 フィクサンというとコンパクト・ジュブレのイメージがあるが、ジュブレ・シャンベルタンよりも低価格で、しかもこの味わいを達成しうるなら断然ケース買いの欲求に駆られるのはやむを得まい。フィクサン恐るべし、シャルロパン恐るべし、娘さんチャーミング、なのである。そして余談ながらこのお店は、地元名門系のワインが充実しているが、ここで飲むなら断然本人のワインである。自分ちだけにコストパフォーマンスに長けているからだ。そしてこのフィクサンに地元産のラミ・ドュ・シャンベルタンのチーズとあわせれば、豊かな食卓を彩ること請け合いだ。おまけにシャルロパンの娘さんは日本語を勉強しているので、ゆっくりと話せば、きっと仲良くなれるだろう。

 畑はフィクサンの市街地中心部にある。

 
以上



目次へ    HOME

Copyright (C) 2003 Yuji Nishikata All Rights Reserved.