シャソルネイ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年08月30日 | |||||||||||||||||||||||
<サン・ロマン コンブ・バザン> 抜栓後すぐINAOグラスへ。やや濁り目の薄い金色。(澱が舞ってしまったために白濁系になったが、ボトルを立てて数日待つなどして、慎重に抜栓すればもう少し透明感は得られるだろう)。程なく消える還元臭に混ざって、バニラ、ミルク、白桃系の果実香が漂っている。口に含めば、若干微発泡していて、それはあたかも炭酸水にバニラアイスを浮かべたような、そんなニュアンスになっている。舌先に微発泡を感じものの、好印象のワインである。この甘みを感じる味わいには、たっぷりとミネラル分が溶け込み、食欲をそそる。それはあたかも濁り酒のおいしさに通ずるものがあり、うまみを感じる心地よい酸に気持ちは和んだりもする。 おいしいサン・ロマンである。ミネラル分がしっかりとしていて、うま口と表現したくなる味わいに、シャルドネの新たなる側面を見るような気がして、ちょっとうれしくなるワインだ。ノンフィルターのため、澱はあるが、同じシャソルネイのブルゴーニュ・ビゴットの微粒子状の粘土のようなそれに比べれば、比較的大きいので、慎重に扱えば扱うほど、このワインの洗練されたバランスを楽しむことも出来そうで、次回の宿題にしたかったりもする。 ビオディナミのワインへの足がかりにしたいワインでもある。 以上 |