エルヴェ・シゴー | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年9月24日 | |||||||||||||||||||||||
<シャンボール・ミュジニ (ハーフボトル)> 抜栓後すぐINAOグラスへ。明るい桜色系のガーネット色はエッジにオレンジ色を配し、熟成感を漂わせている。プラムとイチヂク、赤系果実に燻し香、土のニュアンスが入り込み、なかなかいい感じである。口に含めば、優しい味わい。やや酸味が立っていはいるが、タンニンは丸みを帯びていて、1997年特有の熟成した味わいが一歩進んだようなニュアンスである。複雑味はなく、やや単調と言えなくもないが、この甘酸っぱい優しい味わいは、シャンボールのテロワールに通じるものがあり、いやいやどうしてなかなかなワインである。余韻はそれほど長くなく、同じ村のビッグネーム系のそれと比べるには、やや忍びなさも感じるが、レストランでシャンボールが飲みたくなったときは、ちょっとうれしいかも。あっ。しかしレストランだと今回の低価格(1000円台)の恩恵が薄まってしまうので、微妙かな。どうしてもピノ・ノワールが飲みたくなった一人の夜に自宅で飲むのが最適だろう。例えば、今夜みたいな夜に・・・一本あるとうれしい。ハーフなので飲みきれるのもうれしかったりする。 以上 |