＜コルトン・シャルルマーニュ＞
　抜栓後推定小一時間経ってINAOグラスへ。透明感のある黄金色。クリーミーで極上バターの香り立ち、ハーブのようなニュアンスもあり、燻した香りはそれほど強くなく、このAOC特有のマロンフレーバーはかなり控えめだ。口に含めば、勢いがあり、強烈なメッセージ性を秘めた強い味わい。ミネラル感が強く、強いアルコール感とあいまった充実した酒質が体全身を押し上げる勢いに、ちょっと感動である。酸は硬く閉じ気味ではあるが、これぞ特級の実力と心から納得する味わいである。とにかくこのコルトン・シャルルマーニュはスケールが大きい。もちろん余韻も長く、将来にわたって長く楽しめるワインであるが、今からでもこれほどビッグな味わいを楽しめるので、まさに飲みたいときが飲み頃を地で行くワインの典型だろう。

　ヴェルジェの白ワインははずさない。そしてそれが特級であるならば、絶対はずせない夜に欠かせない一本となることだろう。うまい。


以上