ベルトラン・アンブロワーズ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年09月27日 | |||||||||||||||||||||||
<コルトン・ロニェ 1993> 抜栓後しばらく経ってロブマイヤーNo.3グラスへ。黒みが残る濃いガーネット。香りは極めて上品で、黒系果実、タール、なめし皮などが複雑に香っている。ちよっとゾクゾクする香りである。口に含めば、品のある豊かな味わい。いわゆるコルトンちっくな鉄っぽさや湿った感じはなく、これぞ特級ワインの風格だというオーラが発せられている。熟成モードながら、まだまだ坂道を登る勢いで、丸みを帯びながらもしっかりとしたタンニンと程よく舌を刺激する酸と、奥深い丸みのバランスがよく、ちょっとうっとりしたりする。まだまだ元気だと感じさせる活き活きさにびっくりするとともに、ブルゴーニュの、特にコルトンにこんな味わいもあるのだという素直な感動が少しばかり自分の細胞をくすぐるからうれしくなる。余韻も長く、93年の恩恵を全身に浴びたこの味わいは、コルトンの丘を再認識するに余りある味わいだ。 コルトンはあまりにも大きな丘のため、品質にピンからキリまでいろいろあるが、ベルトラン・アンブロワーズのコルトンは、常に高水準をキープし、この丘の特級の存在感を露にしてくれるから楽しくなる。ちょっといいぞ。 以上 |