ルネ・ロスタン
試飲日 2003年10月04日
場 所    神奈川県某所     
照 明 白熱灯
種 類 フランス ローヌ地方AOC赤ワイン
生産者 René ROSTAING (Ampuis)
Vintage 1998
テーマ コート・ロティの顔
ワイン Côte-Rotie Côte Blonde

<コート・ロティ コート・ブロンド>
 
抜栓後すぐINAOグラスへ。ムラサキを配する濃いルビー系の色あい。香りはスミレの華やかな香り立ちが強く、控えめながらも黒胡椒のスパイシーさを兼ね備え、ブラックベリー系の果実味が豊かだ。口に含めば、上品な味わいで、荒々しさは微塵もなく、優雅で奥深い味わい。綺麗な果実酸が好印象で、渋すぎないタンニンがワインを下支えしている。どちらかといえば、どっしりとしたタイプではなく気持ち軽い印象を受けるが、それは上品でシルキーな味わいゆえかもしれない。余韻も長く、ローヌのワインが世界的評価を受ける理由を体全身で受け留めさせてくれる。おいしいワインである。

 このコート・ロティ コート・ブロンドはパーカーが大絶賛していることでも知られ、この1998年ビンテージは98点の高得点を取っている。なるほどこのワインはおいしい。しかしこの味わいが98点かと思うと、低く抑えられがちなブルゴーニュワインとのバランスも悪く、つくづくパーカーとの好みの違いを浮き彫りにさせたりもする。

 しかし、いずれにしてもこの秋は、なぜだかローヌの銘醸ワインを頂く機会も増えてきて、ワインとの新しい出会いに感謝なのである。

 葡萄品種はシラー96%・ヴィオニエ4%らしい。


以上
 


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